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フリーレント物件は一定期間の家賃を無料で借りることのできる物件のことです。
物件によって、1ヶ月～3ヶ月間程度の家賃が無料となることがあります。
賃貸の契約時には、敷金礼金のほかに保証料や前家賃などのお金が必要となるほか、2年分の火災保険料や引越し代もかかりますので、それらをすべて合わせると家賃の4～5ヶ月分と、かなりの金額になってしまいます。

フリーレント物件では、その費用の一部である家賃が無料となる為、引っ越しの検討がしやすくなります。

何故無料になるのかというと、貸し手からすると賃貸の空室を埋めたいというのが第一にあります。
賃貸物件の空室を早く埋めようとするなら、毎月の賃料を下げる方が手っ取り早いのですが、賃料を下げて募集を行うと、既に入居している他の居住者からこちらの賃料も下げてくれという要求が出ることにつながりかねません。

フリーレントであれば表面上の賃料はそのままのため、他の居住者から値下げ要求を行われることもないので賃料を下げるよりもフリーレントで募集を行う物件が多いのです。

フリーレントのメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

・引っ越しの費用が抑えられる
敷金・礼金・仲介手数料等の契約にかかる費用、家電・生活用品の購入費用など引越しはお金がかかってしまいます。引越しをするときの初期費用は家賃のおよそ5～6ヶ月分とも言われていますのでフリーレントによってその時期の家賃を数ヶ月分抑えることが出来たら、金銭的負担がかなり軽減されるでしょう。

・二重家賃が発生しない
引っ越しでそれまで住んでいた部屋を退去する場合、退去通知を出してから1ヶ月分は家賃を払う必要があります。
新居を探し始め、おもいのほか早く物件が見つかり契約を行ってしまうと新居と前の住まいで二重の家賃が発生します。
同月に二箇所の家賃を払う事となると負担はかなり大きい為、二重家賃が発生しないのはかなりのメリットとなります。
また、時間にゆとりができるため、引っ越しの荷物をある程度自分たちで運んでしまったりと引っ越し代も抑えることが可能になります。

デメリット

・短期違約金に注意
フリーレント物件で自由に解約ができてしまうと、無料期間だけを利用するお客さんが出てきて大家さんが儲からない為、ほとんどのフリーレント賃貸物件では、短期違約金が設定されています。
これは半年～1年で解約しようとした際に発生する違約金で金額は家賃の1～2ヶ月分程度となります。
突然の事情で退去しないといけなくなった場合、短期違約金が発生する為、契約期間以上住み続けられるかしっかり検討を行い借りるようにしましょう。

・家賃以外の費用はかかる
フリーレント物件だからと言って初期費用が全くかからないかというとそうではありません。
管理費・共益費等はかかる場合があるので内容をしっかり確認するようにしましょう。

フリーレント物件を見つけたら以下の件に注意を行い話を進めるようにしましょう。

・期間の確認をしっかりと行う
フリーレント期間がどのくらいになるのか、しっかりと確認するようにしましょう。
フリーレント期間は物件によって異なるので、無料期間の長さを確認しておくといいでしょう。
また、フリーレント契約でも、前家賃が必要になることがあります。トータルでみれば初期費用が安くなるのですが、ゼロにはなりませんので前家賃分も含めて、総額でいくらになるのか確認するようにしましょう。

・短期違約金の確認と把握を行う
デメリットで説明を行った短期違約金の期間をしっかり把握し、住み続けることができるかしっかりと検討を行います。
短期違約金を支払うと、無料だったはずの家賃と同じ金額を支払う事になる為、結果としておトクになりません。
社会人だと、転勤費用は会社が負担してくれますが、こうした退去時の違約金やクリーニング代は、個人で負担する必要が出てきます。
社会人で勤務地が変わる可能性がある人、すぐに引越す予定がある人は、しっかりと検討を行い契約を行うようにしましょう。