ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があることをご存知ですか?都市ガスはその名の通り、都市部などで主に使用されているガスです。一般的に賃貸住宅はプロパンガスを使用していることが多いです。しかしプロパンガスは都市ガスに比べるとガス料金が高くなってしまうことがあります。では今住んでいる賃貸物件がプロパンガスを使用している場合、都市ガスへ変更はできるのでしょうか?都市ガスへの変更の場合や引っ越しなどでプロパンガスを解約する場合、どうすれば良いのでしょうか?今回は、都市ガスとプロパンガスの違いを交えながら、プロパンガスを解約する場合の流れや手順、都市ガスへ変更は可能なのかということを説明させていただきます。
賃貸住宅のプロパンガスを解約する方法とは?都市ガスに変更可能?
1.プロパンガスと都市ガスの違いって何?
そもそも、プロパンガスと都市ガスの違いとして供給方法が挙げられます。都市ガスは、地下にあるガス導管を通じて各住宅へ供給されます。電気や水道の供給方法に似ていますね。ですので、都市ガスは近くにガス導管が通っていないと使用することができません。ガス導管を設置するためには高額な工事費用がかかるため、人口の多い地域でなければ、ガス会社が工事費用を回収することができないため、都市ガスはその名の通り、人口の多い都市部にしか設置されていないのです。一方で、プロパンガスはガスボンベをそれぞれの住宅に設置して供給を行います。つまりプロパンガスはガスボンベを運んできて建物に設置すればどこでも使用することができます。ガス導管がないエリアでも使用することができるため、プロパンガスを導入している住宅が多いのです。しかしプロパンガスはガスボンベの販売会社によって自由に料金を設定することが出来るため、都市ガスに比べると料金が高くなってしまいます。
プロパンガスも都市ガスも使用感の違いはありませんが、原料や熱量などが違います。ですのでガスコンロはプロパンガス用と都市ガス用とあります。購入する際にはどちらのガス対応なのか、きちんとガスの種類を確認して購入してください。
また、プロパンガスと都市ガスはガスの重さにも違いがあります。プロパンガスは空気よりも重いので、ガス漏れをした場合、下の方にガスが溜まってしまいますので、ガス漏れを知らせる警報器は下方に設置します。逆に都市ガスは空気よりも軽いため、ガス漏れをした場合は天井部に溜まってしまいますので、警報器は上方に設置します。
ですので、プロパンガスから都市ガスへ変更する場合、ガスコンロや警報器の設置場所も変更しなければいけません。
2.プロパンガスの解約方法
引っ越しやガス会社の変更などで今使用しているプロパンガスを解約したいという場合は、利用中止予定日(例えば引っ越し日など)遅くても1週間前までには連絡をしましょう。解約の申し込みはホームページや電話でできます。連絡先は設置されているガスボンベやガスメーターで確認することが出来ます。集合住宅の場合は管理会社や大家さんに確認しても大丈夫です。
【引越しにより解約する場合】
①プロパンガス会社へ電話やホームページなどで解約を申し込む。
②プロパンガス会社が閉栓作業を行う
③最終利用分を精算する
ガスメーターが外にある場合にはガス閉栓時の立ち会いは不要ですが、室内にガスメーターがある場合や、警報器やガスコンロを撤去してもらう場合には立ち会いが必要となります。
使用停止の手続きには、契約者の名前やお客様番号(ガスの検針表に記載されています)、現住所と電話番号、利用停止日や引っ越し先の情報など様々な情報が必要になります。
【ガス会社を切り替えるために解約する場合】
①新しく利用するプロパンガス会社へ申し込みをする
②新しいガス会社が現在利用中のガス会社と解約手続きを行う
③新しいガス会社が切り替えの工事をする
同じ住所でプロパンガスのガス会社を変更する場合は変更先の新しいガス会社が現在のガス会社へ解約手続きを行いますので、解約手続きは不要となります。しかし液化石油ガス法により、プロパンガス会社に解約を通知してから7日間は、ガスボンベ、ガスメーターなどの設備の撤去をすることができません。ですので利用中止予定日の1週間前までの連絡が必要なのです。ガスコンロなどの屋内設備で点検が必要なため、開栓時の立ち合いが必要となります。
3.賃貸住宅でガス会社を変更したい場合どうする?
先にも述べたようにプロパンガスの方が都市ガスより料金が高くなってしまうため、プロパンガスを都市ガスに変更したいとお考えの方もいるかもしれません。ではプロパンガスを都市ガスに変更することは可能なのでしょうか?
一般的に賃貸物件でアパートやマンションなどの場合、ガスの種類を変えたいと思っても変更するためには、全室一括して変更しなければいけないという大規模な工事が必要となるため、変更することは難しいでしょう。
賃貸物件の場合でも戸建の物件の場合は大家さんが許可してくれ、かつ都市ガスが使用できるエリアであれば変更することは可能です。
もし集合住宅で都市ガスへどうしても変更したいという場合には、他の入居者の同意を得て、どれだけの入居者が都市ガスを希望しているかなどを伝えると大家さんや管理会社が変更に同意しれくれる可能性が出てくるかもしれません。
またいかにガス代が高いかを説明すると良いでしょう。この場合、都市ガスとプロパンガスの料金を比較しただけでは正確な料金差を出すことはできません。料金価格を比較したい場合は、都市ガスの利用エネルギーに両者の熱エネルギーの差となる「2.18」を掛けて計算します。
(プロパンガス)基本料金+1㎥あたりのガス代×普段の使用量=毎月の料金
(都市ガス)基本料金+普段の使用量×2.18×1㎥あたりのガス代=毎月の料金
このように計算するとどのくらいガス代が安くなるか具体的に説明することが出来ますので大家さんも納得してくれる可能性が上がります。
多くの入居者が都市ガスへの変更を希望している、今のガス代に不満を持っているとなれば大家さんや管理会社もこのままでは引っ越してしまうかも知れないということを懸念して、対応を考えてくれることがあるからです。
いかがでしたか?プロパンガスは都市ガスに比べて毎月の料金が割高なため、ガス会社の変更を希望する人も少なくありません。変更には大家さんや管理会社に相談し承諾を得る必要がありますが、供給エリア内であればプロパンガスから都市ガスへ切り替えることも可能です。不安などございましたらトーマスリビングにお問い合わせください。全力でサポートさせていただきます。
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