
目次
1.賃貸併用住宅とは?仕組みと一般的な間取り
2.賃貸併用住宅に向いている人・向いていない人の特徴
3.賃貸併用住宅のメリットとリスク
4.賃貸併用住宅を選択する際の注意点
「マイホームは欲しいけれど、住宅ローンの返済が不安」「家を買うなら、将来のためにも“収入を生む家”にしたい」
そんな考えから、近年注目を集めているのが賃貸併用住宅です。賃貸併用住宅は、自分が住みながら同じ建物の一部を貸し、家賃収入を得る住まい方。うまく活用できれば、住宅ローンの負担を軽くしながら資産形成も目指せます。ただし、「家賃が入る=必ず得」という単純な話ではありません。
今回は、賃貸併用住宅を初めて検討する人にも理解しやすいように、メリットとリスクを丁寧に解説していきます。
賃貸併用住宅とは?仕組みと一般的な間取り
賃貸併用住宅とは、自宅と賃貸部分が一つの建物に共存している住宅のことです。
代表的な例としては、
1階:賃貸住宅(1〜2世帯)
2階:オーナー家族の住居
といった構成があります。
戸建てタイプだけでなく、アパート形式の建物にオーナー住戸を組み込んだ形もあり、土地の広さや立地に応じて設計の自由度が高いのも特徴です。重要なのは、「自分の家」でもあり「賃貸経営の場」でもあるという点。この二面性を理解することが、成功への第一歩になります。

2.賃貸併用住宅に向いている人・向いていない人の特徴
【向いている人】
賃貸併用住宅は、次のような人に向いています。
・住宅ローンの返済負担を少しでも抑えたい人
・将来に向けて安定した副収入を作りたい人
・駅近や人気エリアなど、賃貸需要のある土地を持っている人
・不動産投資に興味はあるが、大規模投資は不安な人
特に若い世代にとっては、「家を持つ=支出」という考えから、「家を持ちながら収入を得る」という発想に切り替えられる点が魅力です。
【向いていない人】
一方で、以下に当てはまる人は慎重な検討が必要です。
・完全なプライベート空間を最優先したい人
・他人との生活音や距離感に強いストレスを感じる人
・管理やトラブル対応をすべて任せたい人
賃貸併用住宅は、「大家」としての意識も求められる住まい方です。

3.賃貸併用住宅のメリットとリスク
【メリット】
① 家賃収入で住宅ローン負担を軽減できる
最大のメリットは、家賃収入を住宅ローンの返済に充てられることです。
例として、『住宅ローン返済が月15万円、家賃収入が月8万円の場合』実質負担は月7万円程度に抑えられます。賃貸暮らしでは家賃を払い続けても資産は残りませんが、賃貸併用住宅なら、返済しながら資産を築ける点が大きな違いです。
② 住宅ローンが使える可能性が高い
賃貸併用住宅は、多くの金融機関で、自宅部分の床面積が建物全体の50%以上であれば住宅ローンが利用可能です。(ただし金融機関により条件が異なるため事前確認をすること)
住宅ローンは、
・金利が低い
・返済期間が長い
という特徴があり、投資用ローンより条件が有利です。若い世代ほど、この金利差は長期的に大きなメリットになります。
③ 将来のライフスタイルに柔軟に対応できる
賃貸併用住宅は、将来の使い方を変えやすいのも魅力です。
・子どもが独立した後に自宅部分を賃貸化
・親との同居や二世帯住宅として利用
・老後は賃貸収入を生活費の一部に充てる
「今」だけでなく、「将来どう使えるか」を考えられる住まいです。
④ 固定資産税の軽減措置が受けられる場合がある
賃貸併用住宅では、条件を満たせば固定資産税の軽減措置を受けられる可能性があります。これは、賃貸併用住宅が「居住用住宅」として扱われる部分を含んでいるためです。
具体的には、建物や土地のうち、自分が居住している部分が「住宅用地」「居住用建物」と認められると、固定資産税が軽減されるケースがあります。
例えば、住宅用地として認定されると、土地にかかる固定資産税が
・小規模住宅用地:評価額の 1/6
・一般住宅用地:評価額の 1/3
に軽減される制度があります。これは、すべてを投資用物件として所有する場合と比べると、大きな違いです。
ただし注意点として、
・自宅部分と賃貸部分の面積割合
・建物の用途区分
・自治体ごとの判断
によって、必ず軽減されるとは限らない点には注意が必要です。
それでも、「住みながら賃貸経営をする」という賃貸併用住宅ならではの形だからこそ、税金面で有利になる可能性があるという点は、長期的な資金計画を考えるうえで見逃せないメリットといえるでしょう。
【リスク】
① 空室による収入減少リスク
賃貸経営である以上、空室リスクは必ず存在します。入居者がいない期間は家賃収入がなくなり、その分ローン返済を自分の収入だけで賄う必要があります。立地や家賃設定を誤ると、想定より長く空室が続くこともあります。
② 入居者との距離が近いことによるストレス
同じ建物に住むため、
・生活音
・駐車場、ゴミ出しのマナー
・来客や騒音
などが気になりやすくなります。「大家だけど住人でもある」という立場が、心理的な負担になることもあります。
③ 修繕費・管理費が自己負担になる
給湯器やエアコンの故障、外壁や屋根の修繕など、建物の維持管理はオーナーの責任です。毎月の家賃収入だけでなく、将来の修繕費を見越した資金計画が欠かせません。

4.賃貸併用住宅を選択する際の注意点
① 立地と賃貸需要を最優先で考える
賃貸併用住宅の成否は、立地がほぼすべてと言っても過言ではありません。
・駅からの距離
・周辺の家賃相場
・単身向けかファミリー向けか
「自分が住みたい」だけでなく、「他人が借りたいか」という視点が重要です。
② プライバシーと動線設計を重視する
後悔しやすいポイントが、プライバシー設計です。
・玄関を完全に分ける
・騒音が伝わりにくい構造
・駐車場や共用部分の配置
設計段階での工夫が、住み心地と賃貸経営の両方に直結します。
③ 最悪のケースでも返済できるかを確認する
満室前提の計画は危険です。空室が続いても、自分の収入だけでローン返済が可能かを必ず確認しましょう。

いかがでしたか?賃貸併用住宅は、住まいと収入を同時に考えられる、非常に魅力的な選択肢です。一方で、空室リスクや管理の責任といった現実的な課題もあります。大切なのは、「お得そうだから」ではなく、自分のライフプランに合っているかを冷静に見極めること。しっかり準備すれば、賃貸併用住宅は、将来の安心につながる住まい方になるでしょう。不明点などがあれば、ぜひトーマスリビングにお気軽にご相談してください。
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